最近の状況について

最近の聞こえ方

両耳人工内耳になって1ヵ月ほど経ちましたが、会話に関して困ることはほとんど無くなりました。病院での呼び出しも以前のように身構えていなくても自分の名前は聞こえるようになりましたし、会議などで対角にいる人の話もある程度は聞き取れます。会議では時々誰が喋っているのか分からないこともありますが、どの辺の席の人が喋っているのかぐらいはわかります。

実際のところ、「日常生活での聞き取りで100%は目指さない」と自分の中で勝手に決めていまして、聞き取れなかったら普通に何度も聞き返しますし、全部聞き取れていなくても概要が把握できていればそのまま聞き返さないとか場面に応じて色々工夫をしつつ、完全に勘違いしていたということが仕事でなければ自分の中ではオッケーということにしています。家庭での会話は時々勘違いしていることはありますけどね。

大体、伝言ゲームがゲームとして成立するということは、健聴者の人たちであっても聞き間違えたりすることは普通にあるわけで、健聴者がそうなのに難聴者が完璧さを求めたところで疲れるだけですからね。大体の内容がわかれば日常生活でも仕事でもそんなに大きな問題にはならないな、と考えています。ま、この辺はどういう経緯で難聴になったかに大きく左右されそうな気はします。突発性難聴で聴力が失われた場合は、健聴だった頃と比較して現在とのギャップに苦しむこともあるのかもしれませんね。

音楽鑑賞と2つめのマップ作成

メドエルのリモコンは場面に応じて4つ異なるマップを作成することができるんですが、これまで両耳とも複数マップの作成ということはほとんどやってきませんでした。例外は、補聴器を併用するときのために低音部分を下げたマップを作成したというのがありますが、これも結局ほとんど活用しないままで終わってしまったので、私はずっと1つのマップで過ごしてきています。

環境音がうるさいなと感じることは多々あるので、もう少し音量を下げたマップがあってもいいのかなとも思いますが、いろんな音が聞こえてくる環境に慣れた方が会話とそれ以外の聞き分けにいいのかもしれないと思ってそのままで過ごしています。

ただ、1つだけ問題がありまして、ネックループで音楽を聴くときの音量調整が難しいんです。

ネックループについては、年末に購入して、出かけるときとかに重宝しているんですが、とにかく音量が大きいんですね。

artifical-ear.hatenablog.jp

ただ、理由はよく分かりませんが、スマホのボリュームは消音から1メモリだけでもとにかく大きく音が入ってくるので、そこはちょっと困りものです。サウンドプロセッサのリモコンで音量を下げればいいんですが、下げてもそんなに変わらないんですよね…。

人工内耳と映画と音楽 - My Life with Cochlear Implant

とまあこういう状況なんです。人工内耳のリモコンで音量をものすごく下げることで対応はできるんですが、毎回それをやるのも面倒なので、音楽のために音量を下げたマップを作ってもらいました。ついでに最初からテレコイルモードにもできないかなと思ったんですが、これは無理なようです。

ともあれ、これでリモコンのボタン2回押すだけで適切な音量で音楽が聴けるようになったので、そろそろ新しい音楽の挑戦もしていきたいなと思います。スピーカー経由だとどうしても音が拡散してしまって音楽として耳に(というか人工内耳に)入ってこないんですよね。昔聞いたことがある曲はその通りに聞こえるので別段困っていないんですけどね。

要は脳トレという感じです。

ウルトラ・マドンナ グレイテスト・ヒッツ
最近の愛聴盤です。もう30年近く前なのね…。