環境音
6回目のマッピングをしてから数日が経ちました。
新しいマップでの聞こえ具合については、「ポンポンポン」という音の重なりがあまり出なくなったので、言葉の聞き取りが楽になってきたように思います。補聴器の時はなに喋っているんだかさっぱり分からないという人でも、話を聞いた上でそれなりに会話をすることができるようになってきました。
ただ全体の音量を上げていっているので、環境音もかなりの音量で入ってきているので、それが少ししんどい感じではあります。特に気になっているのは、
- 車やバイクの走行音
- エアコンの室外機の音
- 天井設置型のエアコンの動作音
- 自分の靴音
- トラックボールの動作音
- 衣擦れの音
ぐらいかな。トラックボールの操作音というのは、こんな感じのトラックボールで真ん中の赤いボールを動かす際にスイッチオンのような「カチカチ」という音のことです。5回目のマッピングから聞こえるようになって、今回音量が上がったせいでかなり気になるようになりました。
逆に気になっていたけど気にならなくなったのは…
- キーホルダーがカシャカシャする音
- キーボードの打鍵音
- ビニール袋をカシャカシャする音
とかですかね。
ただ、キーボードに関しては、高い音が響くので、そこは若干不快な感じです。
以上をまとめると、
「とにかくうるさい」
ということに集約されてしまうんですが、どういう点にうるささを感じるかというのは音の種類によって違いはあります。上の例でいうと、車の走行音やエアコンの動作音に関しては、耳鳴りのようにずっと「ゴーッ」という音が鳴り響いていて、その音の方向性や種類などをほとんど理解できないところに煩わしさを感じます。逆に、自分の靴音とか衣擦れの音に関しては、音そのものは何の音なのかは理解できるけれども高音が響きすぎているからうるささを感じているようです。
なので、前者の音のうるささは音量的な面での問題なのに対して、後者の音のうるささは高音の聞こえ方という音質的な面での問題なのではないかと考えています。
ただし、こうやって分析したところで、音量については慣れるしかないし、音質についてはマッピングを頑張るしかないという単純な結論にしか鳴らないわけですが。こういう違いを意識していくことで、マッピングの調整の際に、STの先生と相互理解みたいなものができていかないかなあと期待しています。
人工内耳を使用するようになって改めて思うのは、人間の耳ってすげーなってことですね。人工内耳で聞く分にはものすごい騒音の環境下でも健聴者は騒音と人の言葉とを聞き分けられるし、いろんな人のいろんなしゃべり方に対して、それぞれを言葉として理解できているわけですからね。
人工内耳は音を入れるという意味ではスゴく良いものだと思いますが、「健聴者並みの聞こえ」まで得られるかというと、それはそれぞれの脳の能力などに依存しているとしかいいようがないので、簡単な話ではないでしょうね。
私自身も、健聴者並みの聞こえになれるかという点については、そこまで楽観していません。ただ、「補聴器をしていた時よりもよく聞こえるし聞き取れる」という一点のみで、私にとっては人工内耳をした効果があったと思ってます。