人工内耳を最大限に活用する4つの方法について

前の記事の続きです。

artifical-ear.hatenablog.jp

筆者は前回と同じくR.シータル(R. Sheetal)さんという方です。原文はこちら。

blog.medel.com

2017年11月9日

先週の記事では、聴覚がどういった経過をたどっているかが、人工内耳によって得られる聞こえにどのように影響するかについて述べました。今回は、第2弾として、人工内耳を最大限に活用することを手助けする4つの重要な要因についてシェアします。

1.妥当な期待を設定すること

人工内耳による結果について心の準備をする際には、さまざまな要素を考慮に入れることが重要です。インプラントとオーディオプロセッサーを動作させて音入れをした後、いくつかの音についてはすぐに聞こえるようになるでしょう。しかし、あなたにとっての人工内耳のベストの聞こえは、自動的に決まるわけではありません。人によっては、ほとんどあるいは全くリハビリを必要としないかもしれません。しかし、それ以外の人にとっては、新しい聞こえの最大限を突き止めるために、数ヶ月または数年のリハビリを必要とします。

あなたが長年音を聞いてこなかった場合、最初は、例えばドアベルの音を聞くことでドアへ対応することに気づくといった、音とその意味を結びつけることが難しいかもしれません。言語聴覚士や、外科医、人工内耳のセラピスト、訓練士その他の医療専門家のような幅広い聞こえの専門家とオープンなコミュニケーションを取ることは非常に重要になります。

2.家族と友人のサポート

意欲的で支えとなる家族は、よりポジティブな経験を導くことを示しています。日常的にあなたと交遊のある人びとが、人工内耳は何ができて何ができないのかを理解することはとても重要です。また、同じような経過で人工内耳を装着している他の人と話すことも有用です。人工内耳装着者がその経験を共有しお互いにアドバイスをするHearPeersフォーラムのような場は数多く存在しています。

3.マッピング

人工内耳のマップは、あなたのオーディオプロセッサにどのように音を内耳に送るかを指示する特定のプログラムです。人工内耳の装着者は、その最大限の聞こえを引き出すためにカスタマイズされたそれぞれ異なるマップを持っています。マッピングはあなたの聞こえに直接影響を及ぼすので、マップは、手術後最初の1ヵ月は何度か調整することになるでしょう。最後のマッピングから聞こえが変わったと感じた時には、マッピングによって音質が向上するかもしれないので、できる限り早く言語聴覚士に連絡するべきです。

4.リハビリこそが成功の鍵

定期的にリハビリの専門家と会い、日常生活の経験の中で聞こえの訓練を重ねていくことが重要です。そうすることでより良い聞こえが得られる傾向があります。リハビリ訓練の重要性は、音入れしたまさにその日から始まります。定期的にリハビリの専門家と会うことができるかどうかとは別に、自宅で訓練を行うことも、あなたの聞こえにとっては大いに役立ちます。私たちのブログを購読することで、リハビリの専門家から2週間ごとに最新のすべてのリハビリ活動に関する情報が直接メールで送られてきます。

感想

これも前回の記事と同様で、特に目新しいことを言っているわけではありませんね。日本の場合は、人工内耳の聞こえで気になることがあれば言語聴覚士(ST)の先生と話をしましょうって感じになると思います。

そして、信頼できる主治医(執刀医)を出会えるかと同じぐらい、信頼できるSTの先生と出会えるかが人工内耳装着後のリハビリにとっては重要になってくると思うんですが、通常は、執刀した病院でリハビリすることになると思うので、そこにどんなSTの先生がいるかはもう運任せでしょうね。

私はこの点については全く不満なくリハビリできているので運が良かったです。