動産保険

人工内耳の体外装置(サウンドプロセッサ)は、耳掛け式の補聴器と同じような形をしていますが、普通に購入しようとした場合、お値段は100万円程度します。補聴器の一番高いやつでも一耳50万円から60万円ぐらいだと思うので、まあとにかく高いわけです。

この高さが装置の複雑さによるものなのか、競争が少ないから強気の商売に出ているのかは知りませんけど、いずれにしても、人工内耳装着者にとっては、万が一故障した場合の金銭面の負担がどうなるかは検討していく必要があります。

もちろん保証期間内であれば無償修理の対象となりますが、メドエルの保証期間は音入れ後2年で、但し書きとして「誤った使用方法や不当な修理、調整、改造、分解や誤接続による故障及び損傷。落下や水濡れ等不適切なお取り扱いにより生じた故障及び損傷、火災、天災、公害等による故障及び損傷」については有償修理となる場合がある旨明記されていますので、特に「落下や水濡れ」といった日常生活でもあり得る状況に対しては保証がきかない可能性があるわけです。実際一度落としてますしね。

そういった人工内耳装着者の不安に対して、人工内耳メーカーは動産保険の案内をしています。私はメドエルなので、音入れの時にもらった書類の中に損保ジャパン日本興亜が引受保険会社の動産総合保険のパンフレットが入ってました1

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パンフレット。本当にシンプル。

パンフレットはよくある立派な感じのものではなくて、A4で2,3ページの簡易な作りで、内容もそんなに細かい説明はありません。申込用紙とかもなかったので、音入れ当日(9月10日)に代理店であるハーネス・ライフにWeb上のお問い合わせフォームから問い合わせてみました。すると、翌日には返信があり、週明けの火曜日ぐらいに申込書が送られてきました。最初に問い合わせた時にいくつかの情報(名前や人工内耳の種類)などを提供していたので、それはすでに記入してあって、後は人工内耳のシリアルナンバーと電話番号を記載して、署名しておしまいでした。

返送してから大体2週間後ですかね。先月末に無事保険証書が届きまして、今月から動産保険で保証が効くことになりました。これで壊れても安心(笑)。ただ、これまでの病院側の対応をみていると、病院から問い合わせる形を取ることで、大体の故障はメーカー保証で対応してもらえそうな感じでもあるので、あえてこのタイミングで入る必要はなかったかなとちょっと思ってます。

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保険証書。こんな感じの保証になります。

とはいえ、補聴器もこれまで汗で何度も故障して買い換えをしてきましたし、今後も人工内耳を装着したままスポーツなどで汗をかくこともあるので、万が一に備えるということで自分を納得させてます。

ちなみに、保険料は2万円ちょっとでした。


  1. コクレアの場合はニッセイ同和損保が引受保険会社になっているようです。ABはどこだか分かりませんが、一般的な動産保険ではなく、各社専用の保険をそれぞれの保険会社から提供しているようです。