大学から無料の聴覚支援技術を受けるための4つのステップ

原文は以下になります。へええと思ったので勝手に訳出してみました。やっつけなので訳の正確性については責任持ちません(笑)。ちなみにアメリカでの話です。

1.聴覚機能訓練士(Audiologist)1を訪ねましょう

  • あなたの現在の難聴の状態に関するすべての情報を大学に提供するために書類を作成しましょう。
  • 聴覚機能訓練士から、あなたのオージオグラムを入手しましょう。
  • 聴覚機能訓練士に、あなたの騒音下での会話に関する検査の結果があるか尋ねてみましょう。
  • 大学(教室、その他の社会環境)におけるあなたの問題について、そしてテクノロジーによる援助でこれらの問題がどのように解決されるかについて、書類を作成しましょう。
  • 聴覚機能訓練士に、どの聴覚援助機器があなたの補聴器と適合するかについて聞いておきましょう。

ヒント!

フォナックのロジャーは、市場にあるすべての補聴器にアクセス可能です!もしフォナックの補聴器を持っていなくても、現在使用中の補聴器に加えてロジャー受信機を入手すれば、すべてのロジャーの機能を利用することが可能となります。

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2.自分の権利を理解しましょう

1990年障害を持ちアメリカ人法によれば、「一つまたは複数の主要な生活場面」を制限するような障害を持つすべての学生は、「生涯のない学生の必要性に合致するのと同程度に、これらの学生の個人的な必要性に合致するよう画定された適切な教育的サービスへアクセス可能です(リハビリテーション法504条)」。

これには、補聴器や人工内耳、その他の埋め込み型の聴覚機器を使用している学生も含まれます!

あなた、またはあなたの大学がこの法律に関して質問がある場合、「504条と障害を持つ子供たちの教育に関するFAQ」を参照してください。

3.行動を開始しましょう

大学の学生として、あなたは、高校で受けていたのと同様な学習に対する支援を常に受けられていないため、付加的な援助について話をすることから始める必要があります。

あなたが大学から受けたいサービスまたは聴覚支援技術についての準備ができたならば、行動を開始しましょう!

  • 最初に、キャンパス障害サービス事務所を訪ねて、障害カウンセラーと話をしましょう。障害カウンセラーが誰か知らない場合には、グーグルで検索するか大学の事務局または学生課があなたを正しい方向へと導く助けとなるでしょう。
  • 自分の調査と聴覚機能訓練士と相談した内容をベースとして、あなたが必要とする援助機器に関する要求を出しましょう。

4.ポジティブにいきましょう

  • ひとたび聴覚を援助する機器やサービスを受ければ、あなたの学習経験に対してポジティブな変化を経験するに違いありません!新しい設備を利用するにあたっては、ポジティブでいることと自己擁護のための努力を続けていくことが重要です。
  • 講義の間にいくつかの言葉を聞き逃してしまうことがあっても、気にすることはありません。そこでは常に平等なアクセスの方法があります。あなたはロジャー・ペンのマイクを使用するのと同時に読話をすることができるので、もしかすると、このことは教授とより親しくなることを意味するかもしれません。それ以外にも、ロジャーに加えてノートテイクやCARTサービス2を求めることができます。
  • 支援グループに参加することを検討してみましょう!キャンパスには、あなたの問題と解決方法を共有できる難聴の学生がほかにもいる可能性があります。それ以外にも、HearingLikeMe.comのようなオンラインコミュニティでは、ほかの学生の経験を学んだり、新しい成功への戦略を発見することができるようになります。

感想

以上です。何を面白いと思ったかといいますと、やはり現状を打破するためには自分で動かなきゃダメなんだよね、ということを分かりやすくまとめているという点ですね。日本にも障害者差別解消法がありますので、「合理的配慮」の範囲内として大学側に対処させることは可能なのではないかと思います。

そうはいっても、これは基本的にフォナックの宣伝を兼ねていたりするわけですけどね。ロジャーがどれほど便利なものかは分かりませんが、でもそこまで大規模な設備整備を必要とするものではないようなので、聴覚障害を持つ大学生が、自分の環境の改善のためにチャレンジするだけの価値はあるんじゃないかなあ。


  1. Audiologistの訳語は辞典を見る限りでは「聴覚機能訓練士」で「言語聴覚士(Speech-Language Hearing Therapist)」とは別と思われるので、そのように訳してます。が、おそらくやっていることは同じようなもんだと思うんですが…。

  2. CARTサービスというのは、「裁判所で用いられている速記タイプを聴覚障害学生支援に流用したもの。音声情報の約90%を文字化できる。非常に高価で、高度な技術を要し、入力者の確保が難しい状況。(「聴覚障害学生のニーズに基づいた支援サービスの提供-ノートテイク・手話通訳・C-print-)より」というもののようです。今ならUDトークで対応可能なのかな。