MRI検査と手術適応

前回の診察で翌週の火曜日にMRI検査、水曜日に先生による診察というスケジュールとなった。本当は仕事の都合もあって、MRI検査の日程を変更してもらいたかったんですが、本当に空きがなくて、これを逃すと次回は8月末になるとのことだったので、MRI検査を優先することにしました。

MRI検査(7月18日)

MRI検査は10時からの予約だったので、9時半ごろに病院に到着し、10時前に着替えるように言われました。補聴器は直前まで着用していておいて、検査室に入る前に外せばよいということでした。

検査自体は、10時15分に開始して、20分〜30分ほどかかったでしょうか。補聴器をしていなくても分かるぐらいの轟音だったので、健聴者だとこれは大変ストレスがたまる検査だろうななどと考えながらウトウトしていました。

診察(7月19日)

10時半からの予約だけど9時半すぎには到着したら、早めに呼ばれないかなと思ったんですが、やはり時間通りでした。

前日のMRI検査の結果を見ても内耳に特に問題がないとのことで、手術適応との診断を受けましたが、耳の中を見てもらったところ、補聴器のせいで内部がただれて湿っているため、手術前は、補聴器を使用しないようにと言われました。

その後は以下についてどうするか尋ねられました。

どちらの耳に手術するか

  • 検査では、右耳の方が聞こえも言葉の認識も良い成績なので、左耳にしたらどうかと言われたけど、自分としては、ずっと左耳を使って電話などをしてきたので、左耳で聴くことに慣れているため、リハビリのことを考えると右耳に手術をしたいとの希望を伝えました。
  • 先生は、うーんという感じではあったけれども、今すぐ決めなければならないわけではないので、もう少し相談しながら決めましょうということになりました。

両耳への手術

どちらの耳に手術するかという話との関連で、両耳に手術することは可能なのか尋ねたところ、自分の耳の状況であれば、問題なく保険適応で手術できると言われました。

この場合、欧米では両耳を一度に手術することもあるけれども、この病院では最初の手術の概ね半年後に、もう片方を手術することが多いということでした。期間を空ける理由は、最初の手術のリハビリの経過を踏まえてどうするかを検討する必要があるんだそうで。

手術から人工内耳装着までの期間

これについては、手術後の傷の具合によるけれど、概ね1週間から10日程度で装着するとのことで、退院するまでには装着することになるようです。

手術の日程

自分としては、夏休み期間中が良いので8月中でなんとかならないかとを希望を伝えたところ、8月29日ならば問題ないとのこということでこの日に決定しました。

人工内耳の機種の選択

機種の選択については、前回のSTの先生との話で自分で選ばなければならないので、先生にどちらがお勧めか聞いたところ、日本ではコクレアがトップのシェアを占めているけど、外国ではメドエルの方が多いところもあるということで、メーカーの違いというのは本当に気にする必要はないので、好きな方を選べば良いとのこと。

この後、STの先生から以下のような話を聞かされました。

  • 低音の聴力がある程度残っているので、EAS(残存聴力活用型人工内耳)をやることも選択肢としてはありうる。
    • ただし、聴力的にはギリギリなので判断としては微妙なところ
    • これを選択した場合、メーカーはメドエル一択になる
  • それと関連して、通常の人工内耳の手術でも聴力を残す形で手術をすることも可能ではあるとのことで、今使っている補聴器と人工内耳を併用することもできる。

この話を聞いた後、しばらく待ってから再度先生からもう少し具体的な話を聞きました。

  • EASをやる場合、電極を蝸牛の奥の方までは入れないため、将来的に低音の聴力が落ちた場合に困る可能性がある。
  • このことを考えると、通常の人工内耳の手術でなるべく聴力を残す形の方が、将来低音がダメになっても人工内耳で補えるから、そちらの方が良いのではないか。
  • ただ、これは手術後、どの程度聴力が残っているかという問題なので、今の時点で併用ができるとは断言することはできないけど、なるべく残せるように努力していきたい。
  • 機種の選択は、発注の都合上、手術の3週間前(8月上旬)までに決定する必要がある。

ということで、人工内耳の選択については、別な記事で改めて書きたいと思います。

人工内耳と運動について

自分はバレーボールをしているので、人工内耳の禁忌(頭部への衝撃)が問題になるか尋ねたところ、先生からは、スポーツに限らず何をするにしても頭部に衝撃があるのは望ましくないので、保護のためのヘッドバンドなどをする必要はあるし、注意をする必要もあるけど、人工内耳をしたまま運動をすること自体は特に問題はないということでした。

リハビリの日程について

また、STの先生との話で、リハビリは、先生が診察室にいる日に限られるのかを確認したところ、検査室は毎日開けているので、都合に合わせてもらえるとのことでした。