地元の病院での初診

東京の病院で紹介状を書いてもらったので、地元の大学病院へ診察に向かいました。

教授と学生による問診(9:40〜)

8時半に到着して初診手続を済ませると、まず9時すぎに、教授による簡単な問診の後、学生さんによる詳細な問診がありました1

聴力検査(10:30〜)

相変わらず聞こえは悪いけど、短期間で立て続けに検査をしたせいか、検査の際の耳鳴りがあまりしなかったような気がしています2

CTスキャン(12:20〜)

11時半ぐらいに放射線科に行ってCTスキャンを撮るように指示されて出向いたところ、30分ぐらい待っていて欲しいといわれたので、病院の外に出て公園で一服。めちゃ暑かった。

CTスキャンは、座った状態で頭を固定してやる方式で、10分ぐらいかかったのかな。

担当の先生の診察(12:30〜)

ここまできてようやく担当の先生の診察になりました。問診は、エディタソフトを立ち上げてモニタ画面に文字を表示する形でした。会話できないわけじゃないんだけどなあと思いながら対応してました3

先生によると、

  • 人工内耳の適応であることは間違いない
  • この耳の状態で補聴器だけでよく頑張ってきた

との話で、喜ぶべきなのか悲しむべきなのかよく分からないけど、まあ要するに補聴器で対応するのはもはや限界があるということなんでしょう。

ここまで時間がかかると思っていなかったので、仕事があることを伝えると、16時半までに戻ってこれるのであれば、残りの検査もしてしまおうということになりました。

補聴器装着下における語音明瞭度検査(16:30〜)

仕事をさっさと済ませてから16:20ぐらいに戻って、補聴器装着下における語音明瞭度検査をしました。機械の調子が悪いとかでなんか時間がかかりましたが、17時すぎには終了。全然分かった感じがしなかったですねえ。母音は分かるけど子音がどの行なのかがさっぱりでした。

この検査の間に、現在使用中補聴器の特性を調べるとのことで、しばらく無音の状態で過ごした後、補聴器について臨床検査技師の方と話をしました。

  • 補聴器は、やはり音量が足りてないのと、音量を上げるためにはイヤーモールドが必須。
  • これまでの耳穴式については、絶対的にパワーが足りないので、耳掛け式を前提として、色々な補聴器を試聴して聞こえを補正すべき周波数を調整した方が良い。
  • 補聴器は、メーカーごとにスペックでは分からない違いがあるそうで、その中で自分の耳に合ったメーカーを選択する必要がある。

語音明瞭度検査の結果は、60dbで20%、80dbで50%程度だったそうで、思ったよりはよかったような気もしますが、補聴器なしで110dbで20%だったので、これはもう補聴器だけではいかんともしがたいレベルの聴力なんだろうなと改めて実感しました。

言語聴覚士との話

検査終了後に、言語聴覚士の先生と、難聴や人工内耳に関する話をしました。

  • 人工内耳のメーカーの選択については、この病院では、コクレアとメドエルのみしか扱っておらず、どちらを選ぶかは患者さんの選択に委ねているので、手術までに考えておいて欲しい。
  • 自分のこれまでの耳の状態について、また、家族に難聴の者がいるかどうかについても確認される。つまり難聴には遺伝性のものがあるということで、その確認のためらしい。
  • 手術については適合的だけど、効果については言葉の聞き取りが改善する人もいればそうでない人もいる。ただ、いずれの場合であっても聴力そのものは改善するらしい。
  • 入院は手術前日から、入院期間は10日から2週間程度で、その後、1〜2週に1回リハビリで通院する必要がある(期限がいつまでかは不明)
  • 手術は月曜か火曜。8月中旬までは子供の手術が多く入っているものの、8月最終週以降は、割と余裕がある

とまあこんな感じでしたが、担当の先生も言語聴覚士の先生も信頼できる感じだったので、このまま地元の病院で受けることにしようと思います。


  1. あとで気がついたけど、この学生さんの問診はその後どこにも共有されていなかったようで、同じ話を何度もする羽目になった。

  2. というよりは、耳鳴りしているけど、聞こえたと思った音に反応できていたのかもしれない。

  3. 後で教えてもらったけど、病状をキチンと理解してもらうためにこういう形にしているらしい。難聴者が分かったフリをするということをよく知っていらっしゃるわけですね。