診察日

今日も仕事の合間に診察に行ってきました。

術後の経過

全体として順調なようで、薬も今あるものを飲みきったらおしまいということになりました。

なので、診察らしい診察はほとんどなくて、もっぱら人工内耳の聞こえに関する雑談でした。私の方からは、「音量はどこまで上げるべきなのか」「この音は多分こういう音なんだろうなと思うんだけど、そうなのかどうかはよく分からない」「聞き取りが人によって変わってくるのはなぜなのか」というような質問をしてまして、それに対して主治医の先生から言われたのは次のようなことでした。

  • 人工内耳は音量的にはまだ余力はあるけど、音量を最大にまで上げきってしまう必要はなくて、その人に会った聞こえのレベルをみつけることが大事。
  • 記憶にある音と聞こえてくる音とがマッチングしていけば、音の聞こえ方はだいぶ変わってくるはず。ある音について「これは○○の音」ということを認識できていないと雑音にしか聞こえないかもしれないけど、今は、脳が音を学習している状態なので、そのうち○○の音と認識できるようになる。ただ、それがどれぐらいかかるかは人によるので、半年程度で良くなる人もいれば1年の人もいるし、それよりもっと時間がかかる人もいる。
  • ただ、音を聞いていかなければその学習もできないので、体調に問題がなければなるべく長い時間人工内耳を装着していくことが大事。
  • 人の言葉の聞き取りについては、その人の話し方にもよるし、その人とどれぐらい話をしてきたかにもよるし、どういう環境で話をしているかにもよるので、どこまで向上するかは一概には言えない。ただ、床にカーペットなどを敷いている部屋の方が聞きやすいはず。
  • マッピングは基本STの先生との相談になるので、よく話をしながらリハビリを続けていくことが必要。

また、そうした聞こえの話とは別に、耳の裏の上の方に出っ張りがあるのはどういうことかという質問をしたところ、その出っ張りは電極を挿入したところなので、あんまりひっかいたり押したりしないようにということでした。

これまで、主治医の診察では、手術前まではパソコンでエディタを立ち上げて、それを使って筆談する形だったんです。手術して人工内耳を装着して受診した前回は、マスクを外して話をしてました。それが今回はマスクをしたままで話をしてきました。多分、リハビリの状況を試すためにわざとそうしていて、こちらが聞き返すようであればマスクを外して話をしてくれたのだろうと思いますが、私の方が普通に聞き取って対応できたので、ずっとマスクをしたまま話をしてました。まあもちろんゆっくりはっきり話をしてくれたからだとは思うんですが、聞き取れている自分にちょっとビックリしました。診察の呼び出しのアナウンスもきちんと聞き取れたので、人工内耳の効果を少しずつではありますが実感しています。

次回の診察は1ヵ月後なので、その時はどれぐらい聞き取れるようになっているんですかねえ。

障害者手帳

仕事→診察→仕事でヘロヘロになってから帰宅したら市役所から障害者手帳の再交付のお知らせが来ていました。申請したのが8月上旬で再交付日が9月22日ですから1ヵ月ちょいというところでしょうか。

念願かなって(?)4級から2級へと等級が上がっておりました。左耳の補聴器をどうするかは決めてませんが、もし新規で購入するつもりがあるなら、装具(補聴器)の交付という形で手帳の恩恵を受けることはできるわけですね。もっとも4級でも補聴器の交付自体は可能なので、金額の上限が上がるかどうかという程度の話ですし、等級が上がることのメリットを享受できるかというとそれほどでもないですね。

ということでとうとう2級になりました。裸耳が良くなる見込みはゼロなので等級が下がることはないでしょう。

自分が実際に購入することを考える場合は、もう少し上のランクのものを検討すると思うので、その場合に助成のような形でお金を出してもらえればありがたいかなという感じでしょうか。

あとは障害者向けの医療費助成制度の対象となれるかもしれないと言うことですが、更生医療ですら所得ではねられたので、これが認められる可能性はほぼなさそうです。でも申請さえしておけば、所得が下がって対象となった場合に、改めて申請しなくて済むようなので、手帳交付の際にやっておこうと思ってます1


  1. 所得上限に引っかかる場合は、毎年対象ではないという内容の通知をもらうことになるようですが、時宜を逃さずに助成を行うためにはやむを得ない手間なのかもしれません。