新しい耳掛け型の補聴器の検討(追記あり)
もともと今回耳鼻科に検査にいったのは、補聴器の適合性を高めることで聞き取りを改善できないか、というのが目的で、それが聴力検査の数値が自分にとっては予想外に悪かったので人工内耳の手術へと向かっているという状況です。
人工内耳の手術がうまくいったとしても、しばらくは手術していない左耳は補聴器のお世話になるわけですが、病院で再三言われたのは、現在使用しているカナル型の補聴器では、音量増幅のパワーに限界があるため、耳掛け型のものを検討した方が良いということでした。
そこで、どういうのが自分に合っているか、手術を受けに行く大学病院とは別に耳鼻科に通って試聴しています1。
以下は、その記録になります(随時更新)。ちなみに、どのメーカーの機種も金額的に福祉適合の範囲内ではないかと思います。
(8月24日)ナイーダについて、イヤーモールド装着時の感想を追記。
フォナック・ナイーダV30UP(6月27日〜7月10日)
- イアーチップがとにかく痛い。また長時間着用していると耳の後ろが痛くなる。
- テレビの音が少し良く聞こえるけど、言葉の聞き取りまでには至らない。
- 会議など多数の人がいる場で遠くで話をしている人の声が若干(本当に若干)良くなった気がする。
- 環境音が非常にうるさい。居酒屋のガヤガヤした騒音や車の冷房のモーターと思しき低周波の音が特に気になる。
- 2週間近く装着して慣れてくるとこれでもいいかという感じにはなってくる。
スターキー・3Series20(7月10日〜7月24日)
- 音の聞こえはあまり良くない。
- 低音の入り方にすごく違和感を感じる。フォナックの方が良い感じであった。
- ただ小さいので長時間装着しても耳の後ろが痛くならないのは良い。
- 会議などで遠くの席にいる人の発言はほとんど理解できなかった。フォナックのときは割と分かった感じがするので、これは補聴器のパワーの違いなのではないかと思われる。
- 対面で話をする分にはあまり気にならない。
- 全体的に騒音下の音の響きにやや煩わしさを感じる。フォナックのときにはそこまで感じなかったと思う。
- 車を運転しているときに、低音がえらく籠って聞こえるのと、子供の声が刺さるように感じたので音量がどうにもうまく合ってない感じ。逆に高音はところどころ抜けた感じもある。
イヤーモールド
耳掛け型の試聴では、当然ながらイヤーチップを使用するわけですが、少し装着しているだけですぐに耳が痛くてなるし、またハウリングが気になるのでボリュームを十分に上げられないという問題があるため、最終的に耳掛け式のものを新たに購入する必要も高そうなので、イヤーモールドを作成することにしました。
7月10日の診察の際にお願いして、7月24日の診察の際に受け取りまして、両耳で18,000円かかりました。
ユニトロン・Shine Rev-4 HP(7月24日〜8月4日)
- イヤーモールドで使用しているせいか、割と良い感じ。
- ボリュームがもう少しあった方が良い。プログラムの2番目のモードにすると雑音しか入らないような聞こえになるので、そこは調整が必要なんだろうけど、ひとまずは1番目のプログラムで過ごしてみる。
- 音が大きいながらも割れることなく入ってくるのが良い。
フォナック・ナイーダV30UP(2回目:8月4日〜8月18日)
- イヤーモールドでの聞こえを試したいということで、2回目の試聴。
- 前回よりボリュームを上げても環境音が気にならなくなった。
- 言葉の聞きやすさは変わらないので、自分にはこのメーカーが合っているのかもしれない。
- 歩いて汗をかいたりするとものすごい低周波の騒音が入ってくるので、しばらく聞こえなくなるため、一度外して汗を拭き取ってしばらくしてからもう一度装着する必要があるのは非常に問題。
手術前にいったん返却して、手術が終わってからまた改めて試聴する予定です。まあ病院で試しただけでこりゃアカンというのもいくつかあったので、後は、GNリサウンドとシグニア(シーメンス)あたりを試したいところです。
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補聴器店でもやってくれるところはあるはずなので、本当はそっちに行った方がいいんでしょうけどねえ。診察料(毎回2,000円程度)を払わずに済むかもしれないし。↩